家づくりを考えるとき、手始めにされるのは何でしょうか。
家づくりにはいくつかの解決しなければならない問題があります。
資金の問題。建設資金をどのように調達するか。どんな家をどんな大きさで建てるのか。
敷地の問題。マンションからの住み替え。建て替えの場合も、この際にもう少し広い敷地を探そうかということもあります。 |
そして誰に建ててもらうか。
ハウスメーカーや工務店。設計は設計事務所に依頼して建設会社が建てる場合もあるでしょう。いくつかの選択肢があります。
最近では、一度もハウスメーカーの住宅展示場を覗いたことがないという方は少ないのではないでしょうか。
一度は住宅展示場に足を運んで最近の住宅のデザインや、住宅設備を検討される方が多いと思います。
これも必要なことだと思います。但し訪問や説得という営業マンの攻勢を少し覚悟しなければなりませんが。
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| ハウスメーカーと工務店の違いは何でしょうか。 |
ハウスメーカーは会社の規模が大きく、商品の開発力に優れています。営業マンも教育され、セールストークも洗練されています。情報力、信用力も圧倒的です。
地方の工務店は希弱です。人材も豊富ではありません。しかし断然違うのはものづくりに対する考え方です。 |
実際ハウスメーカーの家も、建てているのは全て地域の工務店です。地域の工務店がなければ家は建ちません。
しかし、工務店がハウスメーカーと同じような家づくりを目指してもそれはかなうわけがありません。
ハウスメーカー同士が熾烈な競争の中で商品開発し、そして家を売るための努力、掛ける人材や、広告宣伝。
最先端のいわゆる新建材を我々が仕入れて家を建てたとしても、せいぜいハウスメーカーの使う広告宣伝費や、人件費を削った分少し安くできるのが関の山でしょう。普通に考えればハウスメーカーに地域の工務店が勝てるはずはないのです。ハウスメーカーを持ち上げるようですが、実際そういうものなのです。 |
DACは創業85年になりますがハウスメーカーのビルダーを経験したこともありハウスメーカーのことはよく知っています。
ですからある時期積極的に木造の住宅建築には取り組んできませんでした。とはいっても年に数棟は鉄筋コンクリートや鉄骨造の家をはじめ、ツーバイフォーの住宅を建ててきました。
それでは何故我々が改めて住宅づくりに積極的に取り組みだしたのか。
それは一言でいうと時代が変わってきたからです。
住宅に住むという事情が変わってきたからです。ハウスメーカーでは対応できないことが出来てきたからです。
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| 豊かな住宅の時代へ |
戦後50年、半世紀という時間はそれなりの意味があると思います。
世代交代。戦後生まれの人が50代ということになり時代の担い手として社会の中心になってきたということは物質的に豊かな時代に育った人達が中心となってきたということです。
住宅戸数が世帯数を超え、量的には満たされて、質が求められるようになりました。雨露をしのぐということから日々の暮らしを楽しむ空間が求められるようになってきました。 |
一方で、核家族化も進み、一世帯でそれぞれが自分の家を持つようになり、家族関係も変わってきました。
豊かな社会は個人主義を育み、環境問題にも目を向けさせました。
しかし日本人社会の個人主義はまだ始まったばかりで問題が目立ちます。
「家を建てて家庭を失う」という話があります。
日本人が貧しくて大家族で生活していた時代。
ふすまで仕切られた畳の部屋に親と子供が一緒に寝ていました。
家は寒くて居間には堀こたつがあり、家族は当たり前のようにその部屋に集まっていました。
お父さんが一家の担い手で、みんながお父さんの帰りを待っていました。
というよりも時々ケーキや果物など、お土産を買って来てくれるお父さんはまさに英雄でした。 |
生活が豊かになって新しい家を建てることになり、それぞれに個室が与えられるようになりました。テレビは各部屋にあります。エアコンはそれぞれの部屋を夏でも冬でも快適な温度を保ってくれます。洗濯機は洗濯物を放り込んでおけば、夜中の間に乾燥までやってくれます。
生活費はかさみますが、家庭の仕事が省力化されて時間ができてきたので奥さんが外で働きやすくなりました。専業主婦より生きがいがあるといいます。 |
家族がみんなで集まる団らんの時間はほとんどなくなり、子供たちは自分の部屋でテレビゲームに興じ、いつ出かけたのか、いつ帰ってきたのかわからないくらいです。
いつの間にかお父さんは、一家にとって尊敬される存在から、粗大ゴミとまで言われるようになりました。
こうなると笑い事ではすまされません。豊かな生活を夢見て建てたマイホームですが一体どうなってしまったのでしょう。 |
| 本当に笑い事ではないのです。 |
最近、私達彩工房に来られるご家族にも、こういった社会の仕組みについて問題意識をもっておられる方が増えました。
環境問題ともあわせて、豊かな暮らすための住宅をどのように造っていけばよいのか、家族の語らいをどう考えるのか、子供たちの成長に合わせた部屋の使い方はどうすればいいのか、自然素材はどのように使うか、省エネルギーはどう考えるべきか等々。様々な問題意識の中で、実によく勉強されています。
ものの豊かな時代に、住宅は単に部屋数や広さが求められだけではなくて、心の豊かな生活が営まれる空間を提供することが必要になってきているのです。
家族が仲良く快適に過ごせて、一家団らんの中で感性の豊かな子供が育つようにするにはそれなりの工夫が必要なのです。 |
ものが豊かになればそれに見合って心も豊かにつかわなければならないのではないでしょうか。気づかい、心づかい、言葉づかい、が大切です。
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| 感性の豊かな人間を育てる |
私達彩工房は人間の持つ自然感覚を大切にしたいと考えています。
何故かというと、心づかいができると言うことは、感受性が豊かでなければなりません。感性は自然との接触のなかで磨かれるのです。
周囲の気配が感じられる。他人の気持ちが感じられる。そうでないと他人への気づかいは出来ないからです。
現代の生活は、空調機や家電製品、ゲーム機など人工物であふれています。
あまりにも人工的に作られた空間に育った人間には自然に対する畏敬や宗教心は芽生えにくいでしょう。果たしてそれでよいのでしょうか。 |
自然感覚を育むには木の持つ文化性や機能性を大切にして、生活空間を作り出すことがよいと考えています
都市生活の中で自然感覚を育むような取り組みは非常に難しいと考えられます。
しかし京都では、日本で最初に都市生活が育まれただけに、さすがにその永い歴史の中で、自然環境をうまく取り入れた知恵がみうけられます。
例えば京町屋にある坪庭。 |
換気や太陽光の取り込み、そして夏には水を打つと見事な冷却装置となります。通り庭やその上にある天窓、軒の簾なども生活の知恵の結晶でしょう。
自然環境を克服するのではなくて自然環境と折り合って生活する知恵を働かせることが、ものの豊かな時代にあっても、心の豊かな人を育てる大切な仕組みではないでしょうか。
今更、前の時代に戻って不便な生活をすることは考えにくいと思います。しかし単に家電製品や、情報機器に頼るだけでなく、工夫によって得られる自然と調和した生活は、感謝の気持ちを育み、他人への気づかいや、思いやりを育てるのではないでしょうか。
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| 日本の国産材の利用 |
以前、国産の無垢材を使う数寄屋や、茶室は特別高く、一方で節のある国産材を使う一般住宅は安い建て売り住宅でした。
大量生産大量消費でコストダウンをする為の工場でのプレカットには国産材は不向きで、軽量鉄骨で作るハウスメーカーのプレハブ住宅が主流となりました。鉄筋コンクリートの住宅、輸入住宅や、海外の輸入建材で作る住宅の影で、国産材で造る住宅は好まれなくなっていったのです。 |
最近はよく住宅を買うといいます。私達は住宅はあくまでも建てるものだと考えています。
そこにはそれぞれの家庭の営みがあり、住む人とその土地の気候風土に応じた個性が大切にされなければなりません。 |
家を新築することは家庭の一大事であり、家族にとっての歴史的イベントです。設計者や大工さん、左官屋さんや、設備屋さんの知恵と汗の結晶が形となって家は出来上がっていくのです。
出来るだけ地元の木材を使って手刻みで建てていきたいのです。
勿論お客様もその一員であり、だから自分が世界で一番大切にしたい家が出来上がると考えています。 |
住宅はクレーム産業であるといわれています。せっかく出来上がった住宅の建具の立て付けが悪かったり、傷があったり、特に国産の無垢材を使った住宅の場合梁材に割れが入ったり、ひねりがでて壁に隙が空いたりしたら大変です。
せっかく竣工した住宅がこれから住んでいただく方に喜んで貰えるどころかいきなりクレームでは何もかもぶち壊しです。木造住宅はそういった危険性を多く含んでいるのです。
工場で製品化されたものを現場で組み立てる式のプレハブ住宅の場合こういったことは全て不良品となりクレーム対象です。
ですから、プレハブメーカーは無垢材の木を使いたがりません。できたらプラスチック加工された狂いのない木のようなものの方が扱いやすいのです。
ここ数年、住宅に対する価値観は健康指向から自然素材に理解が広がり、さらには環境問題から国産材の利用に関心が持たれ始めました。無垢材の持つ性質が欠点ではなく特性として受け入れられ、それを超えて理解されるようになってきました。 |
ここに地域主義工務店があらめてその腕前を発揮する場面ができてきたのです。
戦後植えられてきた木が50年ほど経って住宅を建てるには丁度適当な大きさに育ってきました。しかし国産材の相場は外国産材に押されてまだまだ低く林産家や林業家はなかなか営みとして事業が成り立ちにくい状況です。
木を伐採しても山に植林することも出来ず、山が再生されないことに繋がります。植林しても枝打ちや、つるきりもされず放りっぱなしになり、。これでは山崩れや水害を引き起こし、生態系にも悪影響を及ぼすことになりかねません。
本当は50年育った木で家を建てて、その家が50年使われれば、又植林された木が50年育っているという循環が繰り返されることが理想なのでしょうが。 |
国産材を使って住宅を建てることは山の環境を守る意味でも大切なことですが、これは大手ハウスメーカーには取り組みにくい課題です。既に大金を掛けて設備投資した工場や機械設備には国産材が向かないのと、今更接着剤を使っているからといって、合板や新建材を排除することが出来ないからです。
また、分業の進んだ営業態勢では十分に木の良さを説明したり又逆に木の持つ欠点を説明して、クレームのでない理解を得ることが難しいからです。
環境問題と健康は同じ問題として考えるべきでしょう。
地球環境において人間だけが特別な存在ではありません。環境悪化は人間の健康に重大な影響を及ぼします。そういった意味では無駄なエネルギーを使わないことや、室内から有害化学物質を排除することが住宅を建てる上で重要なポイントであると認識されるようになりました。
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| 彩工房の家づくりについて |
彩工房の家は壁体内通気工法です。このパッシブソーラーシステムを「ソラリ(ソーラーリソースシステム)」といっています。
いわゆる太陽光を利用したソーラーシステムにはパッシブソーラーと、アクティブソーラーといわれるものがあります。
パッシブとは「受け身の」ということですが、太陽光をその他のエネルギーを使わずに利用するもので、アクティブとは太陽光から集めた熱をファンを使って送りこんだり、お湯を沸かすシステムなどはモーターなどに電気をつかっています。 |
「ソラリ」の場合は最初に建物に仕組みを作り込んでしまえば建物が取り壊されるまでシステムが作動することになります。
パッシブソーラーの本来の目的からすると他のエネルギーを使わない方が良いにきまっています。 |
「ソラリ」を他のシステムと比べた場合の最も大きな特徴は、夏と冬のモードの切替です。
最近の住宅の傾向は高気密高断熱です。特に北海道など冬の寒さが尋常でない地域で特に省エネ型の住宅として発達してきましたが、この京都では昔から住宅は夏を旨とすべしと言うことで冬の寒さ対策もさることながら夏の暑さ対策が優先されるべきとされています。
高気密高断熱の住宅は断熱材がポイントとなります。
確かに断熱材はその断熱性能に従って外気の温度と室内の温度が同じになることを防いでくれます。ここで言う断熱性能とは熱伝導率です。つまり熱を伝えにくいほど断熱性能がよいということになります。
しかしよほどの暖熱性能があっても、例えば夏の暑い日射しが屋根材を直射することが数時間も続いたら、とてもではないですが熱を伝えないわけにはいかないのはご想像いただけると思います。 |
皆さんは夏の日射しをまともに受けた車のボンネットがどんな状態になっているかよくご存じでしょう。目玉焼きが出来るくらいです。
問題はその後です。一日中降り注がれた太陽光によって暖められた壁の中や、屋根裏の熱はどうなるのでしょうか。勿論今度は断熱材が保温効果を発揮して外気に熱を逃がさない役目をしてしまいます。
冬はよいですが、夏はたまりません。夜の8時9時になって外気温が下がってきているにもかかわらずいつまでも熱がこもって寝苦しい夜を過ごすことになります。 |
「ソラリ」の場合、夏は昼間南側の屋根面が熱せられると壁体内の空気の温度が上がって上昇気流となって小屋裏から換気口を使って外へ出ます。同時に床下の比較的温度の低い空気を引き上げますのでどんどん建物の壁体内の熱を空気を使って廃熱していきます。そして床下の換気口から新鮮な空気を取り込みます。
夜になるといち早く廃熱していますので過ごしやすい温度に下がるのも早くなります。温度が下がった空気が逆流しないようにダクトに弁が取り付けられています。
冬になると床下換気口と、小屋裏換気口を閉じます。このモードの切替だけはお父さんの手を煩わさなければなりません。
そうすると同じように南側で熱せられた空気は小屋裏に上がりますが、同時に床下の冷たい空気を引っ張り上げることになり、北側の壁体内の空気が床下に運ばれ、やがて小屋裏の暖かい空気が北川の壁面を通って床下に引き込まれますので。壁体内の空気循環によって家中の温度差が少なくなるわけです。
従って冬場の足下の冷たさも、押さえることが出来ます。 |
この通気について2つのポイントがあります。
ひとつは壁体内を空気が通気することで、中にある柱材や梁材などムク材は息をすることが出来ます。これはシロアリ対策や、カビを防ぐ上で重要なポイントです。
又、仮に結露することがあるとしても壁体内を空気が循環することですぐに乾いた状態に戻すことが出来ることです。壁体内が外気と閉ざされていたら一度結露した水分は断熱材との間でなかなか乾きません。
カビやダニの温床となることが建物にも人体にも良くないのはよくご存じだと思います。湿気が一番良くないのです。
気密性の高い家の場合、特に内装材に自然素材を使うことは必須だと思います。 |
平成15年7月よりいわゆるシックハウス対策法が施行され、24時間換気が義務づけられました。といっても実際は24時間換気できる設備を設置することが義務づけられたのであって実際の使用は住み手の方にまかせられているのですが。
皆さんはどのように感じられていますか?
私はこの発想がおかしくてたまりません。元々、省エネ住宅として高気密高断熱の住宅を推奨していたのに大手ハウスメーカーの住宅が生産性やクレーム対策をするばかりに化学物質を多用した新建材や接着剤を使わざるを得ないので、室内を24時間エネルギーを使って強制の換気をしてシックハウス対策をすることを義務づけようと言うのです。
何のために省エネ型住宅を規定して推奨したのか首を傾げたくなります。 |
| 有害化学物質についてはこれも規制が出来て、いわゆるシロアリ対策に使っていたクロルピリホスは使用禁止となりました。そのほか、ホルムアルデヒドはいわゆる合板の接着剤に使われているようなものは揮発性の遅い順に格付けがなされて☆4、フォースターといわれるものが最も害の少ない合板として出回っています。 |
有害化学物質について雑誌「チルチンびと」2004年冬号別冊〈6〉に詳しく書かれていますので一読されると良いでしょう。 風土社のページへ
シックハウスについては全てが解明されたわけではありません。はっきり原因を特定することが非常に難しいからです。 |
臭いや触感など、人間の感覚を大事にすべきだと書かれてあります。
確かにこういうことに対しては人によっての個人差が激しいわけですが、いわゆる花粉症なども含めて、被爆量がその人の狭量の限度を超えるととたんに症状が出てくると言われています。
ある程度は体重の多い、少ないで影響が違うようですので特に子供たちにとっては驚異なわけですからシックスクールは問題です。 |
| 彩工房では雑誌「チルチンびと」「有害化学物質ゼロの家づくりを目指して」ということでありますが残念ながらそうはなっていません。 |
先ず断熱材にポリエチレン(ペットボトルの再生品)を使っています。
いろいろな断熱材との比較の中で、断熱性能と、有害性、そしてコストという面で現在の選択肢としては最も妥当なものであると思います。同じくらいの性能で自然素材のもの、例えば最近はトウモロコシの中から抽出したポリマーから作られる断熱材なども登場していますがコストが10倍以上になります。
合板は使っていません。但し、一部キッチンやバスユニットで使用されている物を選ばれる場合はあります。
又壁内部にはモイスを使っています。 |
現在の工務店の問題は使っている材料や、流通、そして保管について、お客さんに尋ねられたときに速やかに応えられるかどうかと言うことです。
私達は使っている商品に関して、MSDS(製品安全データシート)をメーカーから提出して貰っています。
あまりにも工務店は自分たちの使っている建材について知らないことが多すぎるのが問題だと思います。
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| 広がり間取りについて |
彩工房の推奨している間取りは、広がり間取りといっています。
出来るだけ家族のコミュニケーションが図れるように、いつも家族の気配が分かるように考えています。
そして狭い敷地であっても、小さい家であっても、工夫して広く使えるように考えています。 |
日本の住宅の寿命は15年と言う統計があります。住宅が壊されるには様々な理由があります、しかし少なくとも老朽化による取毀ということではありません。
その多くの理由は間取りの問題です。大きな規模の家なのに使っている部屋のひとつひとつは狭いと感じる。
子供が成長して家族構成が変わり使っていない部屋がいくつかできて、物置になっている。
間取りの相談をしていて一番いわれるのが収納です。確かにある程度は必ず必要ですが、いくらでもあれば良いというもではなく、余り多いと、よくある話で、あったはずだがどこになおしたかわからない
ものというのはおかしなもので置き場所があればあるほど増えるものです。それは、もうこれはいらないかなと思っていても置き場所があると置いてしまう。なかなか捨てられないものです。 |
皆さんの家庭でも例えば日頃家族がお茶やジュースを飲むのにクリスタルのグラスで召し上がっていますか。
結婚式の引き出物で貰ったグラスは、お客様用とか、娘が結婚するときに持っていかせるとかいって押入の奥に眠っていませんか。
そして、そのうちに忘れてしまって、何かの時の押入をひっくり返して探しているとなにやら箱がでてきて、こんなものがあった、とか。前に探していたとき見つからなかったのにこんな処にあったとか。狭い家の中にものが溢れています。
そんな家の方に限って、お父さんが使っているのは牛乳屋さんで貰ったコップとかスーパーの景品とか。みんなばらばらで使っていませんか。奥様からは、「だってコップが割れたらもったいないじゃない。」というような返事が返ってきそうですが。 |
豊かな時代の過ごし方は、普段が大事なのではないでしょうか。
普段着が大切、普段履く靴が大切。その変わり必要なもの以外は買わない。
安いから今買っておこうというのは貧しい時代の発想です。必要なものは必要なときに必要なだけ買う。
使い古すまで使い切って必要が無くなれば捨てて次のものを買う。それがシンプルな生き方でしょう。 |
間取りを考えるときも同じです。必要のない空間は作らない。
ある程度、家族の成長や家族構成の変化に合わせて自由度の高い間取りを考える。
廊下は出来るだけつくらず部屋に取り込む。
よく「お客さんが来たときに・・・。」とおっしゃいますが、そんな家に限って年に何回お客様が来られるのでしょうか。
よく来られる親しい方はリビングで家族と一緒でよいでしょう。
よく応接間は物置になっていて人も通せないという話もあります。
普段の家族の生活が一番大切でしょう。それを優先してお余りがあれば親戚やお客様のために部屋を取ればよいのではないでしょうか。
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| 吹抜空間の効用 |
よい家のひとつのポイントは通気です。通気を考えて間取りを考えなければなりません。吹抜空間があると、一、二階がひとつの空間で結ばれ空気の対流がよくなります。
よい家のもう一つのポイントは光です。たいていの場合二階の廊下に面して部屋を配置すると廊下が暗くなりますが、吹抜空間があるとこれが解消されます。 |
| そして吹抜空間があると一階にいても二階の気配が分かり、子供たちが二階で遊んでいても安心です。 |
よく吹抜空間は熱の損耗率が激しく、冬寒いのではないかと言う質問があります。「ソラリ」の場合は壁体内も含めて空気が循環しますから部屋の温度がバランスしやすいのと、気密性が良いので心配はありません。むしろ一階で暖房すると二階まで暖かいので部屋間の温度差が少なくなりご老人にとってもよいと思います。
又、夏の暑さにとっては大変有利で、一階の熱気が上がってしまいますしそこで換気すれば効率がよいのです。 |
そして、その吹抜空間に薪ストーブでもあれば最高でしょう。家族団らんの場となります。家族の集まるところにテレビしかないのは寂しい話です。話題も自ずと変わってきませんでしょうか。
そういう意味ではよくある玄関に階段がありそこが吹き抜けている間取りは意味がないように思います。
又、階段の位置ですが出来ればリビングを取って二階に上がるようにしたいものです。そうすれば子供さんがいつ帰って生きていつ出ていったかわからない様なことはなくなりますし。「おはよう」や、「おかえり」の挨拶も自然と出てきます。
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| 新しいデザイン力 |
家づくりにおいて地域の工務店で最も課題なのはデザイン力でしょう。
必ずしもハウスメーカーがよいとは思いませんが一応標準化された形については一流の建築家が監修をしてデザインを管理しています。
一般に工務店は作ることは得意ですがデザインとなるともう一つと思われていることが多いようです。
木造の場合は鉄骨や鉄筋と違っておのずから構造に制限がでてきます。
最近は建て売り住宅における欠陥住宅の問題がでてから、特に建築基準法における木造住宅の規制が厳しくなっています。 |
| しかしこれによって伝統的な木の良さを活かしたデザインが制限を受けることになっています。昔ながらの木組みによる住宅建築が出来るように構造の研究をすると同時に、新しいデザインへの取り組みも熱心に行っています。 |
彩工房では、平成14年の4月から京都鴨川建築塾を開講してもう3年になります。
日本の一流の建築家をお招きし講師を務めていただいて、地元の若手の建築士や工務店の方々と共に勉強をさせていただいています。
そして京都にはまだ何とか残っている伝統的な技術や知識を学んで今日の建築に活かせたらと考えています。
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| 又、これから家づくりを考えていただくときに少しお勉強をしていただくために友の会「彩暮クラブ」に入会していただいてセミナーなども開催しています。どうぞお気軽に参加してください。 |
これから来るべき世界はどんな世界でしょうか。いずれにしても情報化の中で社会生活は益々便利になり個人主義が進むことでしょう。それだからこそ人格的にバランスのとれた、豊かな創造性を育む環境が大切だと思います。
一番の基本は家庭でしょう。そしてそのためにも「世界でいちばん家がスキッ!」と言って貰えるような家づくりを目指してがんばりたいと思います。 (文: 代表取締役 森本 均)
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